2020年8月29日に行われた西日本ロードクラシックに出場してきた。


真夏の酷暑の広島中央森林公園を舞台に行われる今年の西日本ロードクラシック。
コースは走ったことある人ならもう良くわかっている広島空港を取り囲むようにぐるっと走る1周コースだ。
hiroshima

常にあるアップダウンと細かく切られるコーナー、
中盤のフェンストンネル後に見える少し斜度があり長い坂と、終盤にある通称三段坂、そしてその直後にある展望坂が特徴のコースだ。
正直苦手。

一番距離を走るE1(110.7㎞)が行われるのは真昼間!!!
ふざけんなwww
距離の少ないE2やE3をもっと昼にやってくれよと思うこの気温。

ただでさえ暑い時期に、一番暑い時間に、一番距離を走るレース。
いや、37度とか普通に「死ぬから運動やめとけ」レベルの気温だぞ…

そんな中で行われたレースだった。


くそ暑い中のレースということで、睡眠不足で熱中症になるわけにはいかないので前泊を選択。
100㎞超のレースということもあるので前日はうどんやそばの入った広島のお好み焼きをしっかり食べ、炭水化物を補給。
個人的にはごっちゃりまぜてから焼く大阪のお好み焼きよりこっちの方が好き。
子供のころから名古屋の実家では、広島のお好み焼きのやり方で食べてきたのもあるかな。
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当日の朝ごはんも、カレーとともに炭水化物を取るけれど、塩分ついでに味噌汁も補給。
これも自分なりの一つの熱中症対策だ。

また、前週まで行っていた北海道の旅で蓄えたエネルギーもある。
北海道はツーリング強度とは言え正味5日間のライドで荷物を持った状態で800㎞走行、
その後しっかり脚を休ませた。

前日も夜から1-2リットル近く電解質と水分を補給。ウォーターローディングだ。
ツーリングの時でも、猛暑ライドの直前ではいつも前日からたくさん飲むようにはしている。
当日も経口補水液を中心に出番まで水分を取り続けた。
後はいつも通りパワーエイドシリーズのエネルギーと、電解質タブレット。

今回のレースではボトル1本は水、もう1本は電解質にクエン酸とエネルギーを混ぜたドリンク。
バックポケットにはジェルを1本と羊羹を1本を携帯した。

チームのサポートで水と氷はたくさんある。
これでなんともならなければどうしようもないだろうというくらいには用意できている。
準備としては問題ない…はずだ。

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今回の作戦は、エースはこぶねくんを置き、はこぶねサポートで乗り気さんとハルヒ、
スプリントエースのR8さんは前回の群馬での落車の影響も考えられるためとりあえず完走という感じ。
自分はVC福岡・VCヴェローチェの両方が乗った逃げはチェックしつつ、自チームが逃げた場合はフタをするようにという役目。

いざ、レース。
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出走が50人ほどということで、このコースならローリングスタートでもそんなにスタートが前後どの位置でも大きく影響はない。

とは言え変な中切れだけは避けたいのでローリング解除後はできるだけ前で前で展開をすることにした。
平坦やアップダウン区間はそれなりに後ろにいつつ、三段坂やフェンストンネルを越えた後の長めの坂は前方で入り後方で出るという省エネ作戦。
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2周目の途中からは基本的に前方で展開。
思ったよりも集団のペースは早くない。暑さのせいだろうか?
先頭を交代たタイミングで「これならとりあえず回りきれるかな」…と気持ちが少し緩んだところで2.3人がアタック!!

メンバーを見るとVC福岡のヒム69、そしてVCヴェローチェの池さんがいる…うちのチームはいない。

これ一番いかんやつじゃんか!!!!!!くっそやらかした・・・!


と、ハッとしたときにはすでに遅い。逃げは自分一人ですぐ追うには遠い位置にいる。
はこぶねくんから「なんで逃がした!!!あれ一番いかんやつやろ!!!」と声がかかり気持ちを切り替えてハルヒを加えた3人で追い続ける。

しかしコントロールライン残り1㎞過ぎてヘアピンを過ぎたところで、ヒム69が立ち往生。チェーンが外れたようで止まっていた。
(助かった・・・)
最初はチェーン落ちだけかと思っていたけれど、しばらくした後集団復帰したのを見たら擦過傷がひどい。どうやら落車だったらしい。
あの状況で復帰できる脚があるってすごいわ。

はこぶねくんから「VC福岡いないからもう追わなくていいよ」と指示が入りペースを緩める。
逃げている池さんはいるけれど、集団に戻り残りの周回を消化していくようにする。

灼熱の広島はあっという間に水分を消費する。
最初に持っていたダブルボトルは3周程で全て消費。
その後は毎周回チームからの補給を受け取るも、あっという間に尽きていく。
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レース展開は、相変わらず池さんの逃げが続く状態。差は1分前後から、最大で1分45秒程度まで広がった。
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集団は思うようにペースが上がらない。

要因は主に3つ。
・回すメンバーがVC福岡、オールアウトくらいで他のチームがあまり回していない。
・VCヴェローチェのマツケンさんが絶妙に入って抑えている。これは同じチームが逃げにいるわけだからそういうもんだ。
・3つ目は回す人間が下手であること。これはつまり自分のことだ。

踏んでも大きくペースが上がるわけじゃない上りはペースで無理なく上って、
下りでしっかりと集団のメリットを生かしてスピードを上げる。
群馬でもミネルヴァ(現Pのイナーメ)のブンブン小嶋に指摘されてたけれど、これが思うようにいかない。
宇都宮でも意識して走っていたし今回も意識はしていた。それでも求められているレベルには足りていない。
上りは今回少なくともかなり意識していたけれど、下りでのスピードはかなり遅いとあとから指摘を受けた。
チーム内で集団のペースを上げようとしていた乗り気さんには余計な負担をかけさせてしまった。

気付けば人数はかなり減っている。
ふと見てみると、自チームは自分以外に3人。全体でも20人程度。
強力なはずのハルヒも、自分より格上の塚っちゃんもいなかった(あとからリザルトを見てDNFと知った)。
暑さの影響もかなりあるのだろう。
自分は熱中症対策を念入りにしていたからか、何とか耐えられている。
水ばかりになってきたと意識したところで、エネルギー切れはしていなくても羊羹をmgmg。
塩分と糖分を取る考えだ。

残り2周を目前とした7周回目。集団のペースが徐々に上がる。
自分も全力で追っているが、集団のペースアップのレベルには届かない。
三段坂手前でアタックをしようとしていたチームメイトのはこぶねくんから「邪魔だ下がれ!!」と言われ、下がったところで集団はものすごい勢いで去っていく。

(ここまで違うもんか…)
と心の中で思いながら、自分の実力の至らなさを痛感しながらも残りをこなしていく。
コントロールラインを過ぎて残2周。最後の補給を受け取って完走を目指す。
あとはチームポイントのために少しでも高い順位で完走することを考えるのみ。

残り2周のコントロールラインを超えたときに残っていた千切れ集団を置いてゴールに進む。

最終周回に入る。

(あ、あれ・・・水分がもうない。1周前に受け取ったばかりなのに。)

自分の中では気持ちを切らさないように最後まで走ろうとするも、全身が悲鳴を上げている。
強い人にとっては体力をMAXまで使い切らなくても済む話なんだろうけれど、今の自分ではMAXを超えている。

気力だけで三段坂を超えていく。坂の頂上で待機していたサポートのチームメイトから
「はこぶねさん2位以上確定です!!!」と喜びの声を聞き、自分もゴールするんだと最後の力をふり絞る。
この暑さであっても、自分の身体からは汗はもう出ていない。
完全に脱水が来ている。ウェアもカラカラに乾いている。

残り1㎞を過ぎ、最後の上り。100m先には先行していた選手が…。
最後何とか追いつけないか…と考えるものの、さすがにこれ以上の無理は何もできなくそのままゴールに駆け込んだ。
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結果:16位完走(出走51人、完走20人)


自分よりも強い人たちがレースを降りる中、何とか完走することができた。

そして何より、チームメイトのはこぶねくんがこの舞台で優勝。
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最後は池さんの逃げに追いつき、マツケンさんをマッチスプリントで制しての優勝。
マジですげえ!本当におめでとう。
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今回、補給や休息、準備が重要だと本当に実感した。
特にチームの補給。毎周回あれだけ冷たい水があったのは本当に大きい。
あれが2周に1回だったら…ぬるま湯だったら…とてもつらい。
チームに協力してくれた皆さん、本当にありがとうございます。

そして自分自身も前日からの睡眠、補給、ウォーターローディング、できる限りのことはしたつもり。
それでも最後は完全な脱水になったけどね。いやでも、この気温だったらどうしようもねえよ。。。
熱中症は予防できるもんだとか、なるやつが悪いとかいう声も聞こえてくるけれど、この暑さじゃそんなん言ってられない。
走力に劣る自分でも完走できたということは、そういったところをできる限り対策したからだとは思う。
カーボローディングはよく言われるけれど、前日や当日朝からのウォーターローディングを忘れてはいけない。

まあ、最終的なところを言えば集団での立ち回りはへたくそだし、チーム十分に役に立ったかと言えば絶対にそうじゃない。
それでも、終始前方にいて走っていたことで、ほんのわずかでもチームメンバーの負担を減らせた点はあるとは思う。

群馬でチームメイト優勝の喜びの中、自分は何もできなかった悔しさが残ったあの時とは違う。
やり切ったとは言えないけれど、少なくとも心から喜べる状態がそこにあった。

前回の群馬でのDNFや序盤で千切れた宇都宮と違って、展開が動く場面まで集団にいることができた点では多少なりとも成果はあったかな。
とは言え、まだまだ「練習」が足りない。「トレーニング」はまだしも、へたくそすぎる。
去年や一昨年よりも上手く、よく走れるようにはなっているのはわかるけど、それでもまだ不足。
自分のスタイルは維持しつつ、少しずつでもいいから埋めていこう。

次回は舞洲TT/クリテリウム。台風来てるけれど開催できるんかな?