時は3月17日、18日。場所は伊豆の日本サイクルスポーツセンター。

JBCF修善寺ロードレース。

実業団レースデビューの時がやってきた。


会場である伊豆へは前日入り。
仕事後にチームメイトの車に乗り合わせ深夜に到着。
風呂入って寝るだけで一泊し、翌日起床後は早速会場へ。

ワクワクと共に不安が広がる。

会場に到着後、実業団レースの進行?と言うか、アテンダントやマネージャーミーティング等について色々と確認。
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正直レース以外のことでもわからないことがいっぱいなので、一つ一つ確認をして不安を解消する。

会場に到着した時には既にE1レースが行われており、チームメイトのE2とフェミニンレースはこの後すぐ行われた。
スタートの様子を見ながら自分の出番を待つ。

但し自分の出番はこの日最後のE3。16時半スタート。
E1、E2、Fと走った後にプロツアーを挟むためE3が始まるのは既に夕方であった。
これが二日目も同じ時間割なものだから、チームメイトには「まさやん、絶対初日で昇格してな!」と言われていた。
(E1、E2だけならお昼で帰れる)

アップをして1時間半前くらいからプロツアーのレースを見ながら並ぼうと思って検車場に行くと、既にそこには長蛇の列。
そして招集エリアにも既に検車を終えた長蛇の自転車が。

「やべえ・・・乗り遅れた!」

それもそのはず。この日のE3の出走者は163人。今まで参加したレースの中で最も多い参加人数のレースとなった。
数えても80番目くらいだろうか。完全に出遅れてしまった。

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自分も検車を終えて、場所取りへ。
場所を取りながら同じ実業団レースデビュー戦となるVC VELOCEの池さんと談笑しながらアップをしたり観戦したりして出番を待つ。


修善寺での機材は、愛車Cervelo S3にPAX PROJECTの35mmハイトカーボン(クリスキングハブ)。
手持ちのホイールの中でもバランスよく上りにも戦える仕様である。

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そして前のレースが終わり、自分たちの出番のレースへ。

この段階でみんなもグイグイ入れ込んでいて、隙間を狙って前に前に割り込もうとする人がいる。
ジュニアなのかユースのカテゴリなのかはわからないけれど、子供もいて、そいつもチームの教えなのか知らないけれど割り込んできている。
はっきり言ってうっとおしい。別に仲良く並んでスタート位置まで行けばいいとは思ってないけれど、無茶してどうすんだと言う印象。

案の定、スタート位置までに移動する際に俺のハンドルにひっかけて来るやつがいたけれども、そのままバランスを崩して落車してた。さようなら。

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修善寺のコースは、1周8km、獲得標高250mと上って下るしかない厳しいコース。
クライマーレベルで登れないと苦しいし、下りも上手じゃないと勝つことができない。
しかもE3のほぼ初戦(沖縄があったが)であるため、今年登録したての実はクソ強い人とかもE3になることは間違いない。

いやー頑張るしかねえな。


スタートの合図とともに、勢いよくスタート。
ローリングスタートではあるが、まずはいい場所に移動しようと先頭を狙う人たちは一気に大外から前に出る。
これはまあ普通だよね。


さて、レースはと言うと、スタートしていきなりそこそこ長くて斜度のある上り坂。
ここで既に遅れるものや、ダンシングでフラフラしてぶつかるもの、後ろから突かれてディレーラーを壊すものやらカオス状態。

更に連続バンクを下った後の強烈な上り坂では登りで落車があり、最終的には担いで登る選手も現れた。シクロクロスかwwww


その後は下って下って上り返すタイミングでローリング解除、リアルスタート。

ここで前方の集団で走っていた速い人たちが一気に加速。集団の波にのまれていた私は完全に出遅れてしまった。

先頭争い以外は1周目でほとんど勝負が決まるレースだなあと言う印象。

結局私はそこで先頭を逃して以来、一度も先頭を捕まえることはできなかった。
単独走になってからはひたすら淡々と踏み続けて追い抜き、順位を上げる。
上って下って上って下ってをひたすら繰り返す単純な作業。
地脚はあるもののレース脚がないので高い出力をパンッとは出せないけれど、一定出力で長く踏むのは得意。
集団走行が得意ではないが、単独になった時は負けないと言う自身はあった。ただ遅くないだけで勝てないのでレースでは余り意味がない。

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最終周回の4周目にはいる。辺りは随分と暗くなっている。
最終周回の上り坂で、先頭集団について行ったはずのVELOCEの池さんを捕まえる。
ここでふと考えたのは「今、自分は何位くらいなんだろうか?」


最終周回に入ったタイミングで先頭とは約3分差。20-30位くらいだろうか。
順位ポイントがつく順位にいけたらいいなあとか考えつつも、今は一つでも順位を上げることをひたすら考えて走行。


最後の下りを終え、上り返し。池さんを捕まえてからも数人を追い抜くものの、池さんは息を吹き返し並んでくる。
そして最後の直線、全力を振り絞ってゴール。

最終順位は21位。先頭とは3分28秒差。
池さん(20位)にもわずかに及ばず、順位ポイント(15位まで)にも入れず悔しいレースでした。


この日は宿に戻って就寝。つかれた。




2日目も同じような時間割でレースが行われた。

E2のチームメイトの出走を手伝いに行こうとしていたけれども、
別の仲間の自転車に機材トラブルがあり、作業をしていたためチームメイトの出走サポートは行けず…すまぬす。


2日目は同じコースではあるがレース全体が間延びしているのとE3の実力を見て
1周減って3周回。


前日の反省を活かして並び、場所を確保した上でアップを行って出走に臨む。
とりあえずスタート位置は先頭付近をキープ。
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初日163人に対して、2日目125人なのでちょっとはいけるかな…と思ってはいたけれど、当然そう甘いことはいかず。

1周目はローリングの時も前方を確保し、後方から聞こえる阿鼻叫喚の声を尻目にくらいつく。
激坂ローリングも問題なくこなし、苦手の下りも先導車がいるおかげでスピードが抑えられており、問題なく通過。
ローリング解除後の上り下りも無難にこなし、1周目はこのままならいけるか…?と思っていたけれど、ゴール前の上りで突き離され、2周目に入った時点では10数秒程度の差に。
必死に追いかけるも、下りでは集団の方が速く、上りでは同じくらいのスピードで、このまま追いつくことはできなかった。
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この日もこのまま淡々と耐え、先頭と1分53秒遅れの24位でゴール。
前日負けたライバルの池さんには15秒ほど差をつけてゴールすることができた。


帰り道は真っ暗の高速道路を駆け抜け帰宅。
チームメイトに送ってもらい家についたのは日が変わってから。
来年の修善寺はE1、E2じゃないと行きたくないなw


自分の弱いところと、未熟さを感じるとともに単独走で走れる地脚はわかったので、今後につなげられる。
悔しいけれど収穫のある実業団デビュー戦となりました。