時は2018年2月3日。場所は大阪、堺浜。
この日はチャレンジリーグ17-18堺浜クリテの第2戦が行われた。
このシーズンで堺浜のレースは2回目。
実はと言うと、2017年の第1戦ではスポーツ2に出場していたが、目の前で突然起きた落車に巻き込まれDNFとなっていた。
(厳密には落車後もマシンを立て直して走ったけれど周回足らずで終了)
だからこの日はと、リベンジに燃えていた。
カテゴリはこれまでのスポーツ2から一つ上げてスポーツ1。
前回の反省点としては、会場の到着後に挨拶やら来期ジャージのサイズ試着やらでペースを乱されまくった上、ろくにアップもできず気分の集中もできない状態であったことは最も大きなものであることは間違いない。
今回はそんなことにならないように自走会場入りでアップし、レース前もしっかりと集中して準備を行う。
時間に余裕をもって準備ができ、いよいよ出番。
スタートラインに並ぶ人数は比較的少なめ。
それもそのはず。冬の期間はスポーツ1のカテゴリと、Wエントリーができて一番人数の多いエンデューロのカテゴリは時間が最も近い。
表彰式が終わったらすぐにエンデューロが始まってしまうため、敬遠されるカテゴリになっているのである。
逆に私にとっては余計な人がいないので一番気楽に走れるんだけれどね。
堺浜クリテのコースはほぼど平坦で、最終一つ手前のコーナーが直角でインターバルがかかりやすい以外はずっと踏み続けるコース。
個人よりも集団が明らかに強くなるコースのため実力が拮抗していれば飛び出すのはなかなか難しく、スプリンターではない私は何とかスプリントにならないようにしたいところ。
周回数は合計で13周。
スタートしてしばらくの周回は、お互いに様子見と言った感じ。
別段誰かがアタックしたり、ふるいにかけたりと言う展開はなくマトリックスを中心にダラダラと展開。
但しスポーツ2の様な危なっかしい動きはなく、割と安心して楽しく走れている。
半分くらいを過ぎた段階だろうか。数人がスルスルと抜け出し少人数で逃げを形成する。
これに乗ろうか迷ったものの、秒数にして5秒にも満たない差で人数も少ないため、最終周回まではもたないんじゃないかなと言う気がしたので放置。
集団もそのまま追いかけることはなく、そのままあっという間に最終周回に突入。
堺浜は最終周回に大きくペースアップし、第1コーナー~バックストレートにかけて落車がよく起こったりするので、この段階では比較的前の方へ位置取り。
先頭との差は3秒くらい。割と近いけれど、思ったより集団のペースが上がっていない。
集団の先頭もあんまり追いかける気ない?
あれ?これこのまま逃げられるんじゃね?
そう思った私は、1-2人がが集団を抜け出そうと速度を上げたところを利用し、バックストレートのトイレ前あたりで集団の先頭に立つタイミングで一気にアタック。そのまま集団を置き去りにする。
チラッと振り返ると誰も着いてきていない。
普段の自分ならここで中途半端な速度&タイミングのため後続を連れてきてしまうのだが、今回は集団の抜け出しは決まった。
そして直角コーナー手前で逃げメンツを追い抜く。追いぬく瞬間に表情を見ると口を開いていてもう限界の様子。
これはもらった!
そしてそのままスピードを上げ、最終コーナーを突きぬけ一気にゴールに駆け込む。
ゴールラインを割った瞬間、自分より前に誰もいないことを確認して思わず叫び声が出た。
ありとあらゆる競技イベントにおいて人生で初めての優勝であったため、自分の中で喜びがあふれていた。
実の所を言うと本当はゴール前に振り返って確認をし、確信してガッツポーズを決めたかったのだけれど、
今まで優勝した経験なんてないもんだからもしかしたら抜かれるんじゃないかと思って必死でゴールに駆け込んだ。
結果だけ見ると1秒以上の差が空いてたのでかなりの差だったんだけどね。
ともあれ、初めての優勝で念願の表彰台てっぺん。
(まあ、一番上のカテゴリじゃないからこれだけで喜ぶのはアレなんだけれども)
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